「季節のはがき」2011.11
格子(こうし)
格子、それは、繊細と強靭であり。堅実と優美な印象があり、端正な姿は、黒にきまります。
格子は、繊細な景を梳かしとります。その隙間に注目すると、内側からの気配がやわらかく
滲んでくるかのようです。建具は、ほぞで組み立てられ、弾力性を備えた強靭なものなっています。
使い手の印象から語るとき、それは堅実に見え、斜にみるとき、優美な印象が、朝と夕刻の景から感じられます。
内外を分ける結界の心象は、互いの気配が綯い交ざって 街全体の雰囲気がきまる。その格子の細隙から入り、
裏側の障子を透かす光は、室内の闇にまぎれ、丹精という姿勢に磨かれ、うつろう四季と時の流れの中で、
その地域の文化となっています。
格子とういう姿は、外側から斜に見たとき、まるで室内の様子はわかりません。家の中の気配の動きを抑え、
しずかにたたずんでいます。朝の光の中でそのにぶいくひかる木は、端正という姿に通じています。
この取扱いの姿や作法を現代の住宅建築空間に取り入れ、好感度の続く飽きのこないかたちをお客さま
とともに描き、つくりたいと考えています。

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