バリアフリー住宅の設計について
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1. 特別な住宅でない事を認識すべきです。 いくらバリアフリー住宅だからといって、拙速に浴室や便所に手すりの設置、或は水廻りなどへ特別 は機器を設置するという事がバリアフリー住宅であるという、これに特化した計画は行わないことです。 これはバリアフリー住宅として何ら合理的な根拠も持たず計画してしまう設計者側、施工的な、或は機器メーカーの都合であったりしますが、その内容が全て一律に住む側にあてはまるものではないからです。 よく住宅を作る時は、施主様と建築家(屋)との共同作業という言葉があります。 しかしそこには住む側の要望が十分反映される事が基本にあることを再認識しなくてはいけません、巷にあふれる高齢者配慮製品やバリアフリー機器等をいたずらに配置してしまった結果 、その特殊性から使い勝手の悪い計画になることもあったりします。 バリアフリー住宅とは、現在及び将来を予測しながら、医療福祉サービスなどの社会的資源をどう取り込んでいく事までを考慮した住宅であることが重要です。もちろんそこには日進月歩の福祉用具と建築との整合性も考慮しなくてないけない事は言うまでもありません。 バリアフリー住宅の設計者に求められる能力の一つとして、考慮すべきはハードだけでなく、用具や人的資源に整合性を持たせ、バランスのとれたデザインの組み立て能力が必要不可欠です。 また「生活者の視点」を原点と捉え、その中身を十分精査し計画にに織り込む能力が求められます。

2. その人の生活をつくる事 建築計画では、その人の生活をつくる時に現在住宅業界では、高齢者に配慮したとか、ユニバーサルデザインのだとかという事を耳にしますが、一部には「生活者」を見てはおらず、建築技術的な発想しか生まれてきません。 本来バリアフリー住宅の設計は、「人の生活を中心」と捉え、将来の機能低下によっても、安心して暮らせる「生活の器」を創り込む事により、「その人らしい暮らし」を支える事に協働できる力が必要になります。

3. 関連する職種とスムーズな情報交換(提供)ができること 生活の器を計画するときには、体の機能や精神面 (心身機能)のソフト面に対しての知識が求められますが、建築業界で活躍する多くの建築士はこれら医療・福祉・保健などの知識は持ち合わせていないのが実情です。 これらバリアフリー住宅をデザインするときはこうした知識なくしては整合性ある計画は出来ません。 しかし医療福祉関係者に同等の建築知識を持つ事が不可能のように、我々もまた同等の知識を得る事は不可能に近いことです。 それぞれの専門分野で活躍する方々の多くは、「理解できない」或は「分からない」ということを嫌う傾向にあります。 普段聞いたことのない言葉も分かっているのか、それが分からないのかもなく、事が進んでしまった結果 、誤ったデザインになりかねないのです。バリアフリー住宅をデザインするには、数多くの建築以外の知識が必要です。

4. 生活をイメージする事 今後、在宅での生活が中心となり、その人らしい安心した暮らしの実現のためには、物理的にバリアのない環境整備(ハード)と共に、家族の介護や社会資源(在宅サービス)である人的支援(ソフト)を上手に織り込む事が大事です。 単に床の段差を解消し、便所や浴室など手すりを設置してもそれらを活かす為に、人的なサービスや福祉用具との整合性、将来性などの生活をイメージする能力が求められます。
 
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